フランスが主導する「AI(人工知能)アクションサミット」の開幕にあわせ、クリエーターや声優らが10日、「反AIサミット」と題した集会をパリで開いた。米中のAI競争に対抗しようと、マクロン仏大統領が規制よりも開発を優先する姿勢を強めるなか、雇用や権利の保護を訴えた。
「私たちの声はAIに盗まれている」。パリ中心部の劇場で開かれた反AIサミットで、声優のブリジット・ルコルディエさんが舞台上から訴えると、約700人の観衆から拍手が起きた。
生成AIの普及を受け、声優らの間では近年、AIに無断で学習された声がSNS上の動画に無断で使われているとの懸念が強まっており、声優の声に著作権を認めて保護するよう求める動きが広がっている。フランスでは声優らで作る労働組合が昨年から署名を集めて対応を訴えているが、政府の反応は鈍い。
ルコルディエさんはテレビア…